尖圭コンジローマの基礎知識!皮膚同士の接触だけで感染する

尖圭コンジローマはヒトパピローマウィルス感染を原因にして、性器やその周辺にイボが多発する性感染症です。主な感染源は性的接触によることです。尖圭コンジローマはどのような病気で、どんな検査や治療があるのでしょうか。

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尖圭コンジローマの原因や症状

尖圭コンジローマの概要

尖圭コンジローマはヒトパピローマウィルス感染を原因にして、性器やその周辺にイボが多発する性感染症です。性行為だけでなく性的接触が主な感染源です。

性的接触さえあれば、微細な傷から感染が惹き起こされます。症状は多発するイボで、しばしば大きくなりカリフラワー状に成長することもあるのです。

治療法はイボを除去するのがメインになり、切除手術はもちろん、液体窒素による冷却法・CO2レーザー蒸散法などが実施されています。切除手術は患部に局所麻酔を行い、薬液でイボを浮かせて、周囲の基底細胞層まで含めて取り除きます。

冷却法はマイナス196度の液体窒素で凍傷を人為的に引き起こし、回復過程でイボが脱落し健常な皮膚細胞に置き換えることを、目的にしています。広範囲の患部にも対応できますが、数日間痛みが残ることがあります。

CO2レーザー蒸散法は、細胞内の水分に反応するレーザー照射装置を使い、水分を蒸散させてイボもろとも焼灼する方法です。痛みは施術前に行う麻酔注射だけで、術後の痛みもあまり残りません。

すぐにイボが消えるので治療効果を短時間で実感することが出来るメリットがあります。ただし再発することも多いので、焼灼範囲を十分確保する必要があるのです。

尖圭コンジローマの薬と飲み方

同じ性病のクラミジアは薬の治療が一般的(クラミジアの薬)ですが、尖圭コンジローマの治療は外科的なもので薬の治療ではありませんでした。しかし2007年12月から日本でも新たな治療薬が登場し、医療現場でも使用されるようになったわけです。

外科的手技には程度の差こそあれ、何らかの肉体的負担を伴うので、朗報と言えるでしょう。それがベセルナクリームという塗り薬です。

飲み薬でないので飲み方は問題になりませんが、塗り方には注意すべき事項があります。使い方を誤ると、激しい副作用に悩まされるリスクがあるので、十分使い方を熟知しておくことが必要です。

ベセルナクリームは蚕食細胞で知られるマクロファージを活性し、免疫機能を高めることで免疫力を高めて、ウィルスに感染した細胞を攻撃すると言う作用機序を持っています。つまり人工的に塗布部位に激しい炎症状態を惹起し、ウィルスを攻撃するわけです。

ベセルナクリームの使用法ですが、適量を1日1回、週3日塗布することになります。就寝前に患部に塗って、6-10時間後を目安にして石鹸とお湯で綺麗に患部を洗い流すようにしてください。薬を塗った指も、速やかに流水と石鹸で洗い流します。症状が改善したからと言って勝手に使用を中止することの無いようにしましょう。再発の恐れが高まります。

尖圭コンジローマの原因

尖圭コンジローマは性器の周囲にイボができる病気で性行為で感染する性感染症のひとつです。原因となっているのはヒトパピローマウイルスというウイルスで、10代後半から30代にかけての人に多く見られます。

尖圭コンジローマは性行為をしている人ならば誰でも感染する可能性のある病気で、ウイルスに感染するととがったイボができるという症状がでます。原因となっているヒトパピローマウイルスには100種類以上の種類があり、その中で尖圭コンジローマを起こすのはHPV6型と11型と言われています。

この病気は性行為だけで感染するわけでなく、性行為を含めた皮膚の接触で感染する恐れがあります。たとえ性行為を行っていなくても皮膚や粘膜に小さな傷がある時にはその傷からウイルスが体の中に入り発症します。特にアトピー性皮膚炎などがあると皮膚のバリア機能が低下しているので、皮膚同士の接触だけで感染を起こしやすくなります。

そしてこのウイルスに感染しても潜伏期間が3週間~8週間もあるため、どこで感染をしたかを突き止めるのが難しく、自分自身でも気付かないうちに感染をしていたという人が多いことも特徴です。そのため気付かないうちに人に移してしまい感染が広がることがあります。

尖圭コンジローマの症状

尖圭コンジローマに感染して発症した時にでる症状としては、男性の症状は亀頭、冠状溝、包皮の内側・外側、陰のう、会陰に症状が出ることが特徴です。主に症状が出る場所はこういった性器周辺ですが、人によっては肛門周辺、肛門内、尿道口にも症状が広がりイボができることがあります。

女性の症状では大小陰唇や腟前庭といった性器の外側、腟や子宮頸部など性器の内側にイボができます。通常は性器周辺のみですが男性と同じく症状が広がると肛門周辺、肛門内、尿道口までイボができることがあります。

これらのイボは最初は数が少なく小さなものが多いのですが、治療せずに放置していると徐々に数が増えて大きさも大きくなってきます。これらのイボは数が多くできてもうみが出るようなこともなく、痛みがないために気付くことが遅れる場合もあり、感染しているということに本人が気付かない可能性があります。

イボの形状はとがっているもの以外にニワトリのとさか状のものやカリフラワー状のものなど特徴的な形をしているものが多いのですが、初期のうちは小さいために気付きにくくなっています。尖圭コンジローマは他に自覚するような症状がないために自分で気付くことが遅くなる可能性があります。

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最終更新日:2018/06/01